先日の8月9日、「第10回 キャンドルナイト」を開催しました。
長崎原爆の被爆から65回目の8月9日である今回のキャンドルナイトは、
被爆者の方の体験談を語っていただく場も設けました。
いつもより深く、哀悼の念をおくるキャンドルナイトとなりました。
参加者は7名。それに演奏者さん2名と体験談を語っていただく方とお付の方で、
計11名でのキャンドルナイトでした。
18:30~ お食事開始
18時に開場し、まずはヤム・ヤム特製コースをご堪能いただきます。
今回の料理は,「龍馬が愛した長崎・グルメフェアー」対象商品のひとつ、
『龍馬の長崎グルメコース』をご堪能いただきました。
20:10~ 原爆展見学
2階のコミュニティールームで開催しています、
原爆展を見学していただきました。
20:15すぎ~ 原爆体験談
金子カズヱさんに、原爆の体験談をお話していただきました。
金子さんは16歳のとき、八千代町にて被爆を受けたそうです。
被爆当時のことを、目に浮かぶようにお話していただきました。
・被爆直後、あちこちで身内を探してまわる人々。
大切な家族の消息が分からない辛さ。
・差し入れの炊き出しをいただこうとするが、運ぶ道中で食料が腐ってしまっていたため、
やっとのことで食事にありつけたと思ったのに、食べられる状態ではない。
お腹かが空いてたまらないのに、食べることのできない辛さ。
・川沿いは、水を求めて飲みに来た人々の死体が次々に重なっていく。
喉の渇きを満たした後すぐに死んでしまった人たちの死体の山を見る辛さ。
・8月15日に長崎から汽車がやっと出て、それに乗って別の場所に移ろうとするものの、
追い討ちをかけるように汽車に敵機が来襲してくる。
どうしてここまで追い詰めるのかという怒り。
・戦後、被爆した自分は「いつ死ぬか、いつ死ぬか」と思い続けてきている。
不安を常に抱えて生きる辛さ。
・被爆をしていない、周りの人間の偏見もあり、縁談もなかなか身を結ばないことがあった。
理解されないことの苦しみ。
・夏になると、忘れていた原爆の情景を思い出す。
ガスの臭い、桃のびらっと皮がむける様子、スイカのすっぱい臭い・・・
8月9日のあの日がフラッシュバックしてしまう辛さ。
体験していない者には知りえない、
辛い思い出の数々を、お話いただきました。
体験者は、原爆の辛い思い出を語りたくない気持ちもおありだと思います。
辛い思い出を、次の世代に語って下さるのはどうしてか。
その答えもお話いただきました。
「戦争は絶対にダメ。
でも若い人たちがしかっりと反対の意思を示さないと、また争いが起きてしまう。
戦争が起こると、こんなに辛いことが起こってしまう。
だから次の時代を担う若い人たちに辛い体験を語っている。」
争うことはいいことが起こらない。
しかし、日常を暮らしていても争いの火種はあちらこちらに散見されます。
自分勝手な思いを突き通してばかりでは、平和は訪れない。
そんなことを考えながらお話を伺いました。
金子カズヱさん、ありがとうございました。
21:15すぎ~ キャンドルナイトライブ
coffee break をはさんで、キャンドルナイトライブを行いました。
今回は、Rueさんとオザワマコトさんに演奏をしていただきました。
被爆した子供の詩を語りで入れながらの、演奏でした。
さきほどの体験談の余韻をひいたままなので、
Rueさんが朗読する詩が、すごく重く感じます。
被爆を体験された多くの方は、
こういった詩を、どのように受け止めるのでしょうか。
Rueさん、オザワさん、ありがとうございました。